すべての夢のたび。

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『マルドゥック・スクランブル 燃焼』観てきた

前作『圧縮』は新宿で観ました。でも今回チケットを取るの忘れてて、予約しようと思ったらタイミング的に来週末しかなかった。で、他の上映館をチェックしたら川崎のチネチッタが結構空いてたので、今日行ってきました。

んで、結論から言ってしまうと、今度の『燃焼』はちょっと疑問符だった。話の範囲は、ボイルドとの初バトルの決着からカジノのルーレットのところまで。コミックスだと4-5巻のあたり。ぼくは原作の小説をまだ読んでないんですが、大今良時さんによるコミックス版の5巻カジノ編が異様な面白さだったので(これはこれで原作から相当アレンジがあるようですが)、なんだか物足りなく感じました。

コミックス版はゲームのルール説明から始まり、バロットの"勝つために誰かを犠牲にすることへの葛藤"や、バロットにしてやられる側の心理描写が細かく描かれていて、とても読み応えのあるものになっています。でも、映画だと、なんか知らん間にバロットがばんばん勝ってしまう。そんな感じでした。ギャンブルの興奮を感じなかったんですね。楽園部分はそうでもなかったけど、イルカのトゥイーの性格がだいぶ変わってて素直でいいやつになってたw

映画版は原作者の冲方丁氏ご本人が脚本を担当されているのですが、それでも、理由のよくわからない「本編が1時間ちょっと」(映画料金1200円)という制限に抗うのはなかなか難しいのでは、という感じを受けました。傷ついたウフコックとバロットの再会シーンももっとグダグダした感じでやってほしかったよなー。すっきりしすぎてる。

まぁ、なんか、エンドへの繋ぎの話、という印象は拭えませんでした。それでも好きだからBD出たら買ってしまうと思うんですけどね。『排気』は来年かー。あ、ED曲の本田美奈子.さんのアヴェ・マリアは今回も鳥肌モノでしたよ。