すべての夢のたび。

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夢の音声入力が失敗に終わった残念なその理由について

ぼくは以前、こんなような予想をしていました。「キーボードは一部ユーザーを除いては過去のものになり、将来的には音声入力が主流になる」と。

プログラマや物理・数学関連、数値計算関連など、記号や数字の入力を多用するユーザー以外は、一般には文章の入力がキーボードの主な用途であり、そういうものはいずれは音声入力に取って代わられるだろう。ぼくはそう考えていたのでした。

で、iOSで音声入力が可能になり、さらにMac OS Xでも可能になりました。そしてぼくは自分で音声入力を使ってみて、結果、残念ながら予想を変更せざるを得なくなりました。

なぜか? どうして音声入力はだめだったのか?

その理由は、音声で入力した文章はふだんキーボードで入力しているものとはかなり違った内容・言い回し・構成になってしまったためです。音声での入力後、キーボードを使って大量の修正・編集を加えることで、やっとそれは「自分の文章」と言えるものになったのです。

音声認識の精度が悪いというわけではないのです。というより、精度は非常に高く、よくこんな単語を学習もなしにきちんと認識するなぁ、と驚くばかりでした。しかし、結局は使う側の問題によって、使いものにならなかったわけです。

なぜそういうことが起きるのか? おそらく、キーボードで紡がれる文章は考えながら打ち込まれるものであるのに対し、口から出る言葉は考えないでしゃべったものであるからでしょう。

ぼくら、しゃべる時、頭使ってないんですよ。

よく、「思いもよらない言葉が口から出てしまった」とか言うじゃないですか。音声入力をやるってのはつまりそれなんですよね。口から言葉が出るにまかせる。まさに「口から出まかせ」です。実際口から出てみるまで、自分が何をしゃべるのかまるで予想がつかないんです。

たぶん、音声入力を使いこなせる人も世の中にはいるのです。それは、ぼくの予想では、スピーチがうまい人、プレゼンが上手な人です。頭の回転がよく、ふつうにしゃべっても言葉が文章の形になっている人です。

つーか、ぼくとか、そもそも非コミュですからね。ふだんしゃべらない人が急にしゃべろうったって、うまくいくわけ、ないじゃないですか? 頭の中で言葉をちゃんと組み立てた上で口に出して音声入力をやることも考えられますが、それたぶんキーボード使ったほうが速いですよね?

さてここで一念発起してスピーチの練習をしてやろうとか、そういうふうにはならないのでした。やればスピーチも音声入力もうまくなって一挙両得な感じもあるのですが、まぁ考えてみれば音声入力って使う場所を選びますからね。スタバじゃできない。スタバじゃ今後もドヤ顔Macが主流であり続けるでしょう。

そういうわけであきらめた。時代はキーボードです。たぶんこれからもずっと。