すべての夢のたび。

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痴漢抑止バッジは有効か?


あー、これはすごかったです。バッジのアイデアじゃなくてね、この女の子の痴漢に遭いまくりの日々が。手記の冒頭を読んでみてください。凄絶ですよね。よくこれで精神的に病んだりせずに、逆にどうにかしてやろうって気になったと思う。素直に感服します。

私は見た目も地味で、特別目を引くようなタイプではありません。それなのに、なぜ自分がこんな目に遭わなければならないのか、今でもわかりません。高校の友人に聞いても、私のように頻繁に痴漢に遭う人がいなくて、自分と周りとの違いは何なのか、なぜ自分がこんなに狙われるのか、どうしたら狙われなくなるのか、ずっと考えていました。


ここ、ポイントだと思います。当初の彼女は思い違いをしていたわけです。自分の考える「痴漢に遭いそうなタイプ」は間違いで、自分こそが痴漢に遭うタイプだった。「見た目も地味で、特別目を引くようなタイプではない」のがポイントなんでしょうね。要するにおとなしそう=痴漢しても声をあげなそう、だから狙われるのです。

ひどい発言と捉えられがちな「痴漢される方にも原因がある」というのは、実はある程度正しいと思います。されるほうが悪いと言っているのではなく、彼女自身が言っているように、頻繁に遭う人とそう遭わない人が明確に分かれているのだから、なんらかの違い(原因)がそこにあるのです。

それが、「痴漢しても声をあげなそうな見た目」であったわけです。だから今回の彼女のアイデアが効いてくる。「私は泣き寝入りしません」という、バッジに刻まれたメッセージ。めんどくさいことになりそうと判ってる相手には痴漢はわざわざ手を出さない。されたら声をあげる、ではすでに遅いのです。される前に伝えなくてはいけない。

問題はこのバッジの効果の有効期限ですね。バッジが有効であるためには、バッジを付けてるのに痴漢された人はきちんと騒がないといけないのです。このバッジが流行って、なかには声をあげない子もいるぞと思われてしまったら、途端に効力が薄まってしまう。まぁでも平気かなー。このバッジ付けるのがそもそも相当な勇気いりますよね。彼女も言ってるけど「痴漢する方も相手を選ぶよな」なんて心ない言葉を投げつけられる(しかも間違ってる。実際は彼女こそが選ばれるタイプ)こともあるわけです。あまり広まるような気はしない。それ故に、付ける人には有効であり続けるんじゃないでしょうか。


しかしなんか、批判の声があがったりもしてるみたいなんですよねー。いやほんと地獄だな。まだこの問題は落ち着かなそうですね。そりゃぼくも冤罪は困るけど、どこかに妥協点はあると思う。