すべての夢のたび。

1日1記事ぐらいな感じでいきたい雑記ブログ

世界電波塔のてっぺんからお送りしています

わたしの夢は「世界のすべてを知ること」です。地球上のいろんな国を旅行して回って見聞をひろめたい。のではありません。宇宙の果てから果て、時間の初めから終わり、その向こうにあるもの、そのすべてを、てのひらのなかに収めたい。そういう意味です。世界のはじまり・成り立ち・存在意義を知ること、でもいいのかな。もし物理学者なら、超大統一理論を発見したり理解すること、みたいなもんですか?

この夢の実現に向けて、特になにもしていません。アインシュタインを超える科学者になろうとか、人里はなれた山にこもって神との合一をめざして瞑想をしているとか、そういうのはないです。ただ、なんとなくふつうに暮らしていれば、いつか叶うだろうと考えてます。というか確信を持ってる。でも、「叶わなくてもぜんぜんいいし、一向に困らないよ?」とも思ってます。このへんの感覚はなかなか説明しにくいです。

こういった“夢”は、人にいいにくい。会社やら学校やらで自己紹介をするときにも話せないし、終電をのがして泊まった友だちの家で飲みながら語るのにもちょっとどうかって感じだし、好きな子を口説くのにも使えないんです。語るにふさわしいのは精神科医の前の椅子に座って、とかでしょう? 夢・生きる意味・生き甲斐、そういったものが「世界のすべてを知ること」なんてものになってしまった人は、けっこう、ね。これはなんのカルマですか?なんて苦笑しつつ、世界を生きてます。まいにちたのしいですけど。

ときどき思うのは、恋人同士とか夫婦とか、そうでなくても大切なひととかに、“夢”は語ったりするものなのかな?ってことです。それが「幸せな家庭を築くこと」だったり、「優勝すること」「売れること」「世界平和」とかなら、まぁ語れるでしょうけど、わたしのようなのは、語っても、まず理解してもらえない。もし理解できても、共有できない。「見ているセカイが違うんです」。わたしは、いちばん大事だな、話したいな、と思ってることを、生まれてからまだ一度もだれかと話したことがないんですよ。でも、もしかして、みんな、けっこうそういうものだったりします?


……なんていうような話にひびくところがあるひとへは、この本をお薦めいたします。


僕らはどこにも開かない (電撃文庫)

僕らはどこにも開かない (電撃文庫)


面白かったです。最初がよくて、途中も、どこいっちゃうかぜんぜんわからなくて、最後もよかった。ISBN:4840230218った。でもいきなりこんな話でデビューしちゃってこのあと続くのかな? 次回作も期待してます。

『僕らは─』によると、群青色=絶望の色、だそうです。そうなんですか?