すべての夢のたび。

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自分を宣言する

自己啓発セミナーのネタバレですので、行くつもりの人は読まないように。いやいないって普通。


セミナーの演習というか実習というかセッション?で、「自分を宣言する」というのがありました。細部はよく覚えてないのですが、だいたいはこんな感じ。

数人で1グループになり、適当に順番を決める。1人の周りを残りのメンバーが取り囲み、みんなで中央のメンバーに大きな声で言う、「あなたは誰!」と(ここの台詞はちがったかも)。べつに声を合わせて言うわけではなく、みな勝手に「あなたは誰!」「あなたは誰!?」と叫ぶように言う。というか叫ぶ。やってるうちに、言う方も言われる方も半トランス状態になってくる(会場にはこれが6-7グループいるので、すっごい騒ぎである。ノセるための音楽も流れてるし)。

そして、中央のメンバーが「自分を宣言する」。たとえばこんな感じ。「わたしは優しさに生きる男です!」「わたしは愛を与える女です!」 こんなふうに「わたしは○○○な男(女)です!」の形式で宣言を行う。それが“正しければ”終了、他のメンバーに交代する。宣言する本人が「なんか違うな」「そうじゃないな」と少しでも思っていれば、それは必ず周囲のメンバーには伝わってしまうので、NGを喰らう。ダメーとかブーブー言われたりとか親指を下に向けられたりとかする。で、やり直し。本人が確実に「これだ!」と感じて宣言し切り、周りのOKが出るまで繰り返す。


ここで宣言する「自分」が、ぼんやり持っているセルフイメージを明確にするものなのか、その場で作り上げられるものなのか、あるいは意識せず抱えてきたテーマのようなものなのか、それはわかりません。が、どういう人がOKが出やすいかは、なんとなくわかりますよね? もちろんわたしのように「自分に自信がなく」「頭でっかち」な人間はNG連発でした。全員が終了した他のグループまで周りにやってきて、“自分を手に入れた”何十人もの人たちに囲まれて「あなたは誰?」「アナタはダレ?」「あなたはだれ!?」と問い詰められる。これか? 宣言。NG。じゃあこれか? 宣言。NG。を繰り返し繰り返し、ほとんど半狂乱状態での宣言、にやっとOKが出る。「わたしは──────────!!!」。でもそれは魔法使いの真名みたいなもんなのでここには書けません。ちょっと恥ずかしいし。


ここまで極端なことをやらなくても、なにかのキッカケでそれを手に入れてしまう人ももちろんいるでしょう。それでもまぁ、それを知っている/持っている人とそうでない人とは、たぶんこの世界での生きやすさとかそういう面で、ちょっとは違うだろうなぁ、と思います。