すべての夢のたび。

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男女間の色の事

 性別の違いはものの見え方の違いにも表れるらしい。最新の研究によると、女性は色の違いを見分けることに優れ、男性は素早く動く物体を目で追ったり、遠くの細かいものを見分けたりすることが得意だという。このような進化的適応は、人類が狩猟採集生活を送っていた過去と関係している可能性がある。

哲学の持ちネタのひとつ、逆転スペクトル。わたしの見ている"青"とあなたの見ている"青"はほんとうに同じだろうか?ってやつ。わたしが何かを指して"青"と言ったとき、本当はあなたが赤いものを見た際に受ける印象をわたしは経験しているのかも知れない。でももしそうだったとしても確認しようがないよね、みたいな話です。

まぁそんなのは、言ってみればそうとも言えるよね、というだけの、意味のない話です。このことで不安になったり、もしそうだったらどうしようと悩むような問題ではありません。

ところがところが、男女の間では実際にものの見え方が違ってるのかも知れない、という研究結果が出てきてしまったみたいです。

 色に関するテストでは、同じ色だと答えた色調に男女で違いがみられた。研究チームはこの理由を次のように結論付けている。「可視スペクトルのほぼ全域にわたって、同じ色相を知覚するのに男性は女性よりやや長い波長を必要とする」。

 波長が長いほど「暖かい」色になるため、例えば、果物のオレンジは、男性には女性より少し赤く見えている可能性がある。同様に、緑の草は、ほぼ常に女性のほうがより緑色に見え、男性には少し黄色がかって見えている可能性がある。


要するに、女性と男性の間では、可視光線の範囲が少しずれてるわけですね。「男性は女性よりやや長い波長を必要とする」ということは、男性は女性には見えない赤外線の一部が"赤"として見え、逆に女性は男性には見えない紫外線の一部が"紫"として見えているのかも知れない、ということです。そして、見える範囲に均等に色のグラデーションが配置されているとしたら、引用した記事が言うように、同じ物を見ても感じる色がずれているのかも知れない。

でもまぁ、多くの動物はそもそも色がわからないとか、一部の昆虫の三原色は「緑」「青」「紫外線」であるとか、世界の見え方が違う生物が存在するってのは前から解ってた話なわけです。なら男女間でちょっとくらいそれが違ったって別に不思議でもないかもなー、という。

感じる色が違っていようが結局は比べようもないわけですけど、でも、一緒に夕焼けを見て「綺麗だね」と言えば大抵は同意してもらえるわけなので、そのときにお互いが何色を感じていようが問題ないですよね。問題ないはず。少なくとも、そもそも同意してくれる人がいないとかっていうそっちの問題に比べれば大した話ではないはず……。