すべての夢のたび。

1日1記事ぐらいな感じでいきたい雑記ブログ

なぜ自殺してはいけないのか岡田斗司夫編

「悩みのるつぼ」、今回はどうして人は死んではいけないのかずっと考えてきた18歳の女性から相談です。
「生きたくても生きられない人がいるのに贅沢よ」と言われても、自分の生死は人と比べる問題?と思います。「死ぬ気になれば何だってできる!」と励まされても、死ぬ気になったら死ぬことしかできないと私は思います。
 なぜ死んではいけないのでしょうか。


朝日新聞掲載の岡田斗司夫さんが答えるシリーズ。ときどきはてブで話題になったのを読むけど、けっこう唸らされる回答が多いです。今回のは、よくある、面倒な問い。さていったいどう答えてくださる?と気になったのですが……。

 自殺とは「この世の中に生きる意味や価値がない、ということを、私の命を投げ捨てることで証明してやろう」という主張です。
 なので死ぬことによって「世界の無意味さ」を訴えてしまう。

 自分とは縁もゆかりもない人が自殺した時に感じる不安や不快感の本質は、この「究極のノーサイン」です。
 自殺とは、残された人全員にとっては「呪い」なんです。

 だから社会は自殺を許してはいけない。自殺したいほど辛い人には本当に申し訳ないけど、それを許すと社会の基盤が狂ってしまう。日常までが呪われてしまうから。


うん。実にふつうです。ヒネリもない。ぼくがだいぶ前にたどりついた地点と同じです。ということは、逆に言えばこの見方は正しいのです。ぼく程度の人間が出す結論を、あの岡田斗司夫が間違えるはずもないからです。

でもこれは「なぜ自殺してはいけないのか」という問われ方の回答にはなっていません。

 これが私の答えです。
「死にたい」と真剣に悩んだことのない私には、以上のような「論理的な回答」が限度です。


なので、このようなお断りがある。うーむ誠実だ、と思いました。もっとも、間違ってるのは問いのほうなんですけどね。いけなくないんです。いいんです。それがほんとうです。

 でも、あなたは自殺したいと毎日思うような日々を生き抜きました。私よりも、ずっと突き詰めた言葉が出せるはず。
 あなたにはその問いに答える権利がある。きっとあなたの言葉なら、私より多くの命を救える。

 ここから先はあなたの担当です。「それでも生きてるのが辛い。死んでもいいでしょ?」という問いに答えられるのは、あなたです。
 私からのバトン、受け取ってください。
 これから生涯考え、答えてあげてください。


最後のこれはどうかと思ったけどね! いやいや、なんでいつの間に命は救うべきって前提になってんだよ、ってのもあるけど、死のうとまで思った人間にこれ以上背負わすなよこの世に縛るなよ、って思いました。まぁ朝日新聞連載じゃこの辺が限度なんでしょうか?


自殺は呪いです。でもこの呪いは解呪できるはずだとぼくは思ってます。そのあたりをきちんと説明できる言葉を見つけるのがぼくのターゲットとしているところです。もっともそれは社会のためではなく、死にゆく個人のためですが。誰も味方になってくれずに追い詰められたあげく、最後に「悪いとされ禁止されている行為」を行なって死んでいくというのでは、あまりに救われない。そう思うからです。

まぁ自分のためでもありますが。自分のやろうとしてることは正当化しないとね。