すべての夢のたび。

1日1記事ぐらいな感じでいきたい雑記ブログ

1680円でできる宗教勧誘撃退法

まず、『ちょうちょ地雷』という本を買って、玄関のそばに置いておいてください。1680円です。アマゾンなら配送料無料です。(もし気が向いたら、読んでもかまいません

ピンポーン。さぁ、訪問者です。まず最初は、相手の好きなように喋らせてあげましょう。彼/彼女らは決まったシナリオに沿って話そうとするので、いきなりそれをさえぎってしまっては、頭の中がぐるぐるしてしまい、こちらの話も通じにくくなってしまうからです。

むこうがひと息ついたら、こちらのターンです。


《パターン1》

『ちょうちょ地雷』104ページを読んであげよう。アルフォンシーネ(18歳)の話。虐殺を避けるために何ヶ月も家族で森に暮らし、夜だけ食べ物を求めて徘徊していた。やっと家に帰れる目処がつき、彼女、妹、父親、母親の順に一列で道を歩いていたとき、地雷を踏んでしまう。10歳の妹アンチルは頭蓋骨骨折と脳に刺さった金属片により死亡。彼女は一命は取り留めたものの、両脚を膝より上で切断された)

「ここに」 右手を伸ばし。訪問者の前へ。 「彼女の」 手のひらを上に。指をそろえ軽く曲げて。 「飛び散った脚の、肉片があります」 問え。 「これの意味は?」 「あなたの神様がまだ世界を滅ぼさずにおくのなら」 「彼女が妹と両脚を失ったことにも、なにか意味があるのでしょう」 「わたしの知りたいのはそれだけです」 「答えられないなら、お引き取りください」


《パターン2》

『ちょうちょ地雷』74ページを読んであげよう。エスファンディア(12歳)の話。彼も地雷を踏んだ。爆音に気づいた父親は危険も省みず自らも地雷原に飛びこむ。死にかけている我が子を腕に抱え、ターバンを解いて吹き飛ばされた右脚を止血する。助けを求めて叫び、病院へ行くための車を探す。だが病院は遠く、道はひどい渋滞だ。父親はこれからの数時間をトラックの荷台の上で過ごすことになる。真っ赤に染まっていくシーツにくるまれた意識のない息子を抱いたままで)

「あなたの持っている教典に」 問え。 「これ以上の悲惨が載っていますか?」 「これより酷いことがないのなら」 両手を拡げて。 「この地上が」 断言しろ。 「既に地獄なのです」 「でしたら、怖れるべきことはもうわたしにはありません」 「どうかお引き取り願えますか?」


追い打ちをかけろ。

「わたしよりも、助けが必要な人がいるようです。そちらを先にどうぞ」


※3日後にもっと強力な訪問者が現れたらすみません。そこまでは保証できないな。