すべての夢のたび。

1日1記事ぐらいな感じでいきたい雑記ブログ

啓蒙

「リンクは本来自由である」というモヒカンの発言は、真実ではあるけれど、ムラビトにはあまり意味がない。ムラビトの希望は“<わたし>のページに向けて張られている、<この>リンクを外して欲しい”であり、リンク一般の話をしたいのではないからだ。一方、「人の嫌がることを止めろ」というムラビトの発言は、モヒカンをさらに興奮させ、煽り立ててしまうので、言うだけ無駄である。というより、状況を悪化させる役目しかない。ムラビトは、リンクを張られた時点で、自分はターゲットにされたのだ、と気づく必要がある。囲まれた獲物が悲鳴を上げ、のたうち回るほど、囲んだ側は歓び、あざけり嗤う。片方が真剣でも、もう片方にはただのゲームに過ぎない。会話が通じていると思うな。それは罠だから。

ムラビトは、武器も防具も持っていない。そのうえ戦い方も素人同然だ。そんな状態で、ネット上でモヒカンとやり合おうというのは、無謀である。ムラビトの使っているパソコンも、ウィンドウズも、インターネットもブラウザもブログも、モヒカンの仲間が作ったもので、モヒカンはそれらを熟知している。そんな結界のなかで素手でモヒカンと戦って、勝てるはずもない。

残念ながら現状においては、戦力差は歴然としている。だから、「騒ぐと余計目立つよ」という忠告を、ムラビトは受け入れた方がいいと思う。もっとムラビトの数が増え、力の差が縮まれば、モヒカンも真剣にムラビトの相手をせざるを得なくなる。だが、いまはまだ時期ではないのだ。ただおもちゃにされるだけだ。

そして、ムラビトは倫理に期待するな。戦いは、正しい方が勝つのではなく、強い方が勝つ。戦いの最中に相手に理があり自分に非があると気づいても、負ける恐れが全くなければ、途中で止める必要もないだろう? モヒカンが倫理を学ぶのを待つより、ムラビトが自衛を学んだほうが早い。


ムラビトには「論理的に考え、話す」ことを学ぶのがお薦めである。それにより、ある程度モヒカンと戦える力もつくだろうし、そもそもターゲットになることが減るだろう。それができればだが。