すべての夢のたび。

1日1記事ぐらいな感じでいきたい雑記ブログ

いったい何年ぶり?の六本木日記

行ってまいりました、レオナルド・ダ・ヴィンチ展。六本木ヒルズ。なにそれ? Tシャツとジーンズで行っていいところなのか?と思って微妙に小綺麗な格好で行ったら杞憂でした。なんだ。チケットは1500円ですが、せっかくなので美術館と展望台も入れる2000円の券を買いました。エレベーターで52Fへ。まぁ、休日なので、少々人多し。


今回の展覧会は、主にダ・ヴィンチの直筆ノート「レスター手稿」を見せるためのものです。これが、ビルゲイツ様所蔵でして、1年に1回1国のみで展示、ということにしているようです。つまり今回を逃すともう日本では見れなそう?と思ったのが行った動機です。(11月13日までやってます)

手稿以外にも展示物はあるのですが、まぁ大半はオマケです。で、かんじんの手稿なんですが、じつはダ・ヴィンチの手稿ってのは、現存するものだけで8000ページ以上あるそうです。ただ、唯一個人所蔵なのがこの72ページの「レスター手稿」なんですね。それで各国に貸し出すことが可能、と。ところがこの「レスター手稿」、どうにも……地味なんです。デッサンや図があんまり入ってない。びっしり文字で埋まったページの右端に小さな図がちょこちょこ。文字だけのページもあり、極地味。っても、鏡面文字じゃなくったってイタリア語なんか読めやしません。

というわけで、わたしにとってはこの展覧会の価値は、「手稿が“現物”である」というただ一点のみです。そこで、「このノートを書くとしたら、ここに体がくるだろう」という位置に自分の体を置き、ノートを見てみる。そして目を閉じて、開けて、んー、書いてるつもりになってみる。現に500年前にこのノートを書いた人がいるのです。あやかりてえ。そんなことを延々72ページ分もやってると迷惑きわまりないので、数回に止めましたよ。で、パンフレット+レスター手稿レプリカセット¥3200也(高え)を買って退出。


展望台は、パノラマ感全開でいい感じです。外縁にそってほぼ360度展望することができます。まぁ空気は濁ってて、そんな遠くまでは見えないですが。それでも、よかったです。この感じは写真には写らないなぁ、と思った。そして、高いビル増えたなぁ、と。

で、森美術館へ。「杉本博司:時間の終わり」展。失礼ながら存じませんでしたが、よかったです。「海景」が好きでした。ごく淡い色の、空との境もおぼろな、海の写真(のようなもの)、巨大な。見てると吸い込まれそうでした。他にも、どうにもモノクロ写真にしか見えない、「歴史上の人物」や「原人」のシリーズや、三十三間堂の1000体の千手観音を全部写真に収めて、それを高速で切り替えて100万体以上の仏像を“浴びる”ドラッギーなムービー(←たぶん解釈間違ってる)とか、瀬戸内海の島のある神社の改築時に作った「光の階段」などに惹かれました。


そんなふうで、海抜250mぐらいのところに数時間滞在してきました。まー下層階のショップとかは自分には縁がなさげなので、地上に降りたあとは早々に引き上げてきましたよ。