すべての夢のたび。

1日1記事ぐらいな感じでいきたい雑記ブログ

この夏、メイドはリボン巻き。

ネコプロトコルことばにすることでそれは魔法を失った。

かばんをたすきがけにした女性を「ぱいすら(π/)」と呼ぶそうなのですけど、なるほどと思った反面、おれの中の何かが消えた。
こういう「命名によって、そのものが持つ魅力が消えてしまう」パターンに「絶対領域」という前例があって、おれこの言葉使いたくなくって、なんでかって言ったらだってもう魔法がない。ふわふわとつかみどころのない魅力に満ちた「何か」を、ヒトが取り扱える「何か」におとしめてしまったと思う。命名によって魔法が解けた。おなじことが今「ぱいすら(π/)」にも起きつつある。


ぱいすら。先日初めてこの言葉を聞いたのだけれど、11/3に「肩掛けカバンをたすき掛けにして強調された胸オンリーイベント」というものが行われるそうで、どんなだよ、と思った。オンリーイベントとはそのネタを扱った同人誌の即売会ということであって、つまりカバンたすき掛け女性が必ず出てくるストーリーをみんなしていま考えておりますよ、ということだ。ジャンル狭すぎないかそれ。


さて絶対領域だ。諸君、私は絶対領域が好きだ。絶対領域といえばメイドであり、メイドといえば(このブログでは)メイドリフレのメイドさん、である。もちろん彼女も絶対領域を装備していた。リフレクソロジーはソファに腰掛けた状態でなされるものであり、当然視点は普通の椅子に座した状態より下に位置するものとなり、彼女は背が高く脚が長かった。諸君、私は絶対領域が大好きだ。

絶対領域はその名称と異なり、それが指す範囲が定かではない。確かに下限はニーソックスがあるので境界は確定しているが、上限については「スカートの裾まで」ということになっており、実際の境界線はあいまいなままである。そしてなんと彼女は、その仮定された境界線上、ももの「スカートの裾の高さの位置」をリボンで結んでいた。するとどうなるか。ただ歩いているだけでリボンの端がひらひらはためき、チラチラ見え隠れし、絶対領域への視線の吸引力は通常のそれを遥かに上回る。そして彼女がお茶を汲みに行く時、オイルやタオルを取るために立ち上がる時。彼女のミニスカートはひるがえり、ももに巻かれたリボンの全容が姿を見せるのだ。その瞬間、いわゆる絶対領域を被っていたファンタジーは一瞬にしてリボンの上方に圧縮される! 「そそそそそそそのリボンの上って一体どどどどどどどーなってんでしょうカ!?」 

なんという高機能、考え抜かれた装置であったことか。彼女は天才だった。天才メイド。引退が惜しまれる。そしてそこはフロンティアであって未だ命名され得ぬ空間である(スカートの中、とか言わない)。