『時空のデザイン』展 - すべての夢のたび。

東京大学総合研究博物館の『時空のデザイン』展に行ってまいりましたよ。

私たちの住む世界、宇宙は灼熱の火の玉、ビッグバンから始まったと考えられている。なぜ構造もない火の玉が 137億年の宇宙誌の中で、私たち自身も含む多様な構造物へと進化するのだろうか？　この世界は、相対論、量子論という物理学の基本法則を縦糸とし、偶然性が結果を大きく左右する数理法則を横糸として織りなされてきたのである。多様で豊かな世界が現実し、私たち人間もその中の一員として生きているのである。この展示では、アインシュタインを通じてこの世界を変化・運動させている３つの物理学の法則を示そう。

丸ノ内線を本郷三丁目で降りて徒歩数分で東大赤門。観光？見学？の引率された高校生らしき集団がちらほら。写真撮ってたり。その赤門を入ったらすぐ右（駅に戻る方向）に、ずーっと歩いて歩いて突き当たり、が総合研究博物館です。迷うようなことはなし。なか入って展示の場所を聞くと一番奥ですとのこと。行くと、さすが平日、激空いてる。展示は1室のみでしたが、見学者が自分入れて5人を越えたことはなかったな。じっくり見て来れました。と言っても流して見たら20分もかかんないで回れそう。空いてたんでビデオとかも全部見てきた。

内容は、そんなに難しくない。というか展示されているものに関して言えばぼくレベルでも既知のものが大半。取り上げられてるのが「相対性理論」「光量子仮説」「ブラウン運動」ってことで、ええーブラウン運動？これだけ浮いてね？と思ったけど、実は結構重要らしいです。

一番おおーと思ったのは、東大教授ってか宇宙物理学者の佐藤勝彦さん（←インフレーション宇宙論の提唱者であらせられる！）の喋ってるビデオかなー。これはすごかった。物理学やら宇宙論やらの話をしてくださるビデオなんですが、素人向けに日常語を使って解説されてるにも関わらず、意味がぜんぜんわからない。「計算すると、表面が光速で縮小してるにも関わらず、体積は大きくなってると、こういう結果になったんですよ。なにか間違えてるのかと思った」ってこんな話ばっかりでいったいこの人なに言ってるんだ……みたいな。でも間違ってなかったらしいです。すげーすげー、って思って、いやまてちょっとこれって先日言及したエントリでジョシの人（まりねこさん←コメントいただきました）がガチ理系の人に感動してたのと全然いっしょじゃんか、と思った。

あと、今日得た知識。

銀河系の中心部で超新星爆発が起きたとした時に発生する重力波による空間のひずみは、地球-太陽間でみると「水素原子1個分」くらいらしい！しかも、それをなんとか検出しようと頑張ってるらしい！その重力波検出器も展示してありました。
GPSは相対性理論を使ってるらしい。地上と人工衛星上では時間の進み具合が違うので、相対性理論込みで計算して時刻に補正を掛けないと、地上では10Km以上も位置がずれてしまうらしい。
イルカは骨盤がない。って『時空のデザイン』展の展示室の手前で哺乳類の骨格標本とか展示してあって。イルカ、肋骨から先、背骨が1本伸びてるだけ。そうだったのか。申し訳程度に残ってる退化した脚の骨？らしき、人の小指の先くらいのが途中に吊してありましたけど（←どこにもリンクしてない骨）。

それとアインシュタイン直筆の論文（の写真による複製）もありました。いやもちろん読めやしないし数式のひとつさえ何を書いたものか解りませんでしたが。なんか御利益があるといいなぁ。

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そんでそれから本郷通りを戻って蔵前橋通りを下って、秋葉へ。またか。本郷→秋葉日記。今日買ったものは？