すべての夢のたび。

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GEISAIに寄らなかった

華麗なる架神恭介 : 【3/8】くそつまんなかった

昨日の例大祭の横でやってたGEISAI#12の、出展する側の方のエントリ。興味深いです。

 先日までツンデレ気味にGEISAIに悪態を吐いていたけど、いざ蓋を開けてみると本格的につまらないイベントでデレることもままならなかった。

 また、質的な意味ではなく、純粋に企画的に見ても微妙。まず、客の絶対数が少なすぎる。次にステージングが弱すぎる。今回はお隣の例大祭の客を狙ってのキャスティングだったと思うが見事に外していた。ゾンビーズも王族バンドも舞台でスゲー頑張ってたのに、客席との温度差が大きすぎた。ゼロアカのステージングは壊滅的につまらなかったか、もしくは私の気付かない全く新しい表現法を試していたかのどちらかだろう。


なんと、「例大祭の客を狙ってのキャスティングだったと思うが」ですって??  う〜ん、そうなのかなぁ。それなら、例大祭のカタログに広告ぐらい出してもよかったのでは、と思った。横でやってんのにもったいない。ぼくがGEISAIの開催を知ったのも会場に着いてからですしね。「ゼロアカのステージング」はこちらのエントリにYouTubeのリンクがあります。全部見てしまった。評価は避ける。


さて、ぼくは、現代アートに興味がないわけでもなく、先日行ったテオ・ヤンセン展はアートなのか知りませんが、横浜トリエンナーレは2回行ったし他にもなんか行った記憶がある。村上隆は知ってる(まぁみんな知ってると思う)し、GEISAIというものの存在も知ってた。

で、なんで例大祭の用事が11:30でもう片付いたのに、そのあとGEISAIに寄らなかったのか。

東1〜3ホール(GEISAI側)と東4〜6ホール(例大祭側)の間の広い通路、の中央。フェンスが置いてありましたよね、互いに行き来できないように。あれがもう既に、ぼくなんか被害妄想的に「隔離されてんだ!」と思っちゃうわけですよ。いやまぁそんなこと……あるのかな。でもあんなの必要だったのかなー。あれじゃハプニングも起きようがないじゃないですか。

そのフェンスのせいですぐそこにあるトイレに行けなかったので、仕方なしに西側(連絡ブリッジ側)に歩いた。GEISAIは東1ホールだけでの開催なのでそちら方面に入り口があり、なんかこうおしゃれなカップルとかが歩いてるわけですよ。ぼくはといえば、まず靴が汚い。それは、即売会の会場内とか場所によってはラッシュアワー並の混雑になったりするわけで、足とか踏まれるのですね。で、踏まれてもいいやーみたいなスニーカーを履いてくわけです(そしてしっかり踏まれた)。バッグも適当な、もみくちゃになっても平気そうなのを持ってく(買った同人誌は書類ケースに格納する)し、服もわりかし適当。そのうえ、片手には「とらのあな」のロゴ入りの紙袋ですよ。こんなんであのおしゃれ空間には攻めこめねぇ……と思った。

そしてもうひとつ、入場料、大人1800円。それ、例大祭(1500円)より高いし、横浜トリエンナーレも1800円だったことを考えると、やはりかなりの割高感があると思う。出展者からも1ブース27000円とか取ってて、いったいどこにお金掛かってるのだか謎。ぼくはアートの価値とかよくわかりませんけども、たとえば横浜―なら、その展示内容はある程度「権威スジの保証」があると期待できるわけじゃないですか。でもGEISAIは?ですよね。ほんとに見てほしいのかなーちがうのかなー、と、その辺がよくわかりませんでした。


どんだけのものがあるのかもわからんのに1800円も出したくないなーって気分が先に立ってしまった。同人誌はバンバン買いまくるくせに謎?と思ったけど、同人誌は「買わないと!」って気分になるんですよね。ひとつは、今買わないともう買えない、という一期一会感から。もうひとつは、買うことでこの状況を支えるんだという気持ちがぼくにはあるからですね。でも、実はアートでもそれって変わらないですよねたぶん。以前読んだ「わかる?現代アート」って本に、現代アートは作者にガンガン質問をぶつけて対話して、そして作品を買って初めてわかるんだよ、と書いてあったのを思いだし、あー、せっかくの機会を無駄にしたのかも、と感じました(横浜の作品を買えるわけないし)。

・以前、私の作ったアート(うんこ)を勝手に食べた早稲田の女の子(仮に高橋さんと呼ぶ)に、「適当にアートを持ってきて下さい」と言ったら、ダンボール一杯になんかスゴイのを持ってこれらて、「すいません。もう少しだけ、手加減を……」という気持ちになった。私たちのアートにはある可愛げが、彼女には全くない。私の蛮勇を持ってしても、あのアートをひとさまに説明するのは無理だった……。
・高橋さん、怖いよ……。怖いよ……。
・こればかりは身内贔屓と言われても仕方ないが、会場中の誰よりも高橋さんが怖かった。


高橋さんすごい気になる。