すべての夢のたび。

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Opera mini for iPhoneリリース

本当に出るのか?と噂されていたあれですが、あっさり出てしまいました。申請から20日ほどでのリリースは、特に長い時間を要したというわけではなさそうです。(いつだったかGoogleが申請したGoogle Voiceというアプリは「永遠に審査中」状態にあるらしい)

で、これはいつAppleから認可を取り消されてもおかしくないよな!と思い、早速ダウンロード(無料です)、使ってみたのですが、んーなんだこれは。

ひとことで言うと「こなれていない」です。iPhone 3G Wiki blogのレビューがぼくの感想と近いかな。大きくSafariと異なるのがズーム処理。PC用ページを通常に表示すると、文字が小さく潰れていてまったく読むことができません。そして、読みたい(=字が書いてあると想像される)部分を「シングルタップ」、つまり触れるとズームして読めるようになります。ただし、拡大縮小はその「読めない状態」と「読める状態」の2段階しかなく、その中間や更なる拡大はできません。

さらに、設定に「携帯表示」というものがあるのですが、これをオンにしても、最近結構対応が増えているiPhone用にレイアウトされたページが表示されるわけではありません。国産携帯のフルブラウザじゃない携帯ブラウザで無理やりPC用ページを表示したときのような、カラム表示にならないで全部縦に表示されてしまう、あの懐かしい感じになります。UserAgentがSafariと異なるためのようです。

という感じで、ここらでストレスが溜まってきて、これはまだ使うのは無理だ、という結論になりました。まずは最初のリリースで、これからどんどん改善されるのだろう……と普通なら期待するのですが、Operaに限ってはどうかわかりませんね。というのは、この「iPhoneらしくなさ」が、イコール「Operaらしさ」であるかも知れないからです。ぼくはOperaは相当昔にPCにインストールして、日本語表示の汚さにすぐ使うのを止めてしまい以来使ってないのですが、その後Operaは着々と我が道を行く進化を続け、熱心な信者を集めているようだからです。この使い勝手そのものがOpera文化であって、iPhone的ユーザエクスペリエンスに迎合するつもりがまったく無いんじゃないか、そんな気がします。というか、だからこそ「Safariとは競合しない」とAppleが判断してiPhone用Operaが世に出ることができたのかもしれません。

それとぼくはBB2Cやtwitterクライアントも頻繁に使うのですが、結局それらが呼び出すブラウザはSafariなので、まぁ完全乗り換えは最初から無理なんですけどね。そのうちデフォルトブラウザの指定ができるようになったりするのでしょうか。