すべての夢のたび。

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『マンガ 量子力学』買った

ド直球なタイトル。ブルーバックスからも漫画を使った入門書は何冊も出てますが、ふつうこの手のって、

原作 ○○○○
漫画 □□□□


ですよね。ところがこの本は、

○○○○○ 原作・漫画


なのでした。おお!?と思った。そんなのは"量子力学に超詳しい漫画家"か"漫画も描けちゃう物理学者"でしかありえないわけです(いや、漫画家兼物理学者のセンはあるけど……)。驚いて、こんな本が並んでる!とツイートしたら、著者の人に見つけられてしまったw 後者でした。漫画も描けちゃう物理学者。


マンガ 量子力学―この世を支配する奇妙な法則 (ブルーバックス)

マンガ 量子力学―この世を支配する奇妙な法則 (ブルーバックス)


今は読めないなーと思ってその日は見送ったんですが、翌週に買ってきました。

量子力学という日常の感覚からはかけ離れたものをどうやって漫画に落とし込むのか? そこに興味があったんですが、この本はなんと魔法少女ものになっているw ふしぎなことに興味がある女の子フェル美は、ある日謎の犬wに誘われるまま量子魔法少女に。そして現れる、ずっと変わらないものを求める古典力学魔法少女の典子(使い魔は猫)。ライバル同士の2人が魔法を駆使して戦うわけですが、古典力学魔法の常識を超えた働きをみせる量子力学魔法を扱うフェル美の優勢が次第に明らかになっていき……みたいな。いや、魔法に常識とかそもそもないとは思いますが。

漫画の合間に文章での解説が入りますが、これが非常に理解しやすい言葉で書かれています。量子力学は入門書すらワケワカラン、って人(ぼくとかか?)にお薦めできる。入門書の入門書、って感じです。一方、絵については、ちょっと前の低年齢層向け少女漫画に萌えをいくらかミックスしたような絵柄ですが、正直に申し上げてすげー上手いとは言い難いものがある。が、まぁ本職じゃないのだしその辺りは仕方ないかと思う(とか書いて、このエントリも見つかってしまいそうですが……)。ストーリーは王道ですが、逆によくこんなにうまくパターンに嵌めたよな、と関心しました。先が読めるけどそれが楽しいw

というわけで、万人にお薦め!というにはちょっと責任持てないので難しいのですが、興味がある方は書店で手に取られてはどうかと。ツイッターやってらっしゃるので、読んでわからなかったところも質問できちゃうしw いまアマゾン見ると「通常6~7日以内に発送します」になってますね、もしや売れているのかも……!