すべての夢のたび。

1日1記事ぐらいな感じでいきたい雑記ブログ

それは原因か結果か

 同容疑者は10年4月に成城大社会イノベーション学部に入学。現在は留年し、2年生として在籍していた。同学部2年の男子学生は、同容疑者について「居合同好会の幹事を務めていて、学校にはほとんど来ていなかった。(アニメ)プリキュアが大好きで、趣味は、秋葉原のメイド喫茶通いと聞いた」と話した。


今日は憤ってる人が多かった。また犯罪をネタにしてアニメ・ゲーム叩き、オタク叩きかよ、っていう。確かにぼくも腹立たしいし、またかよと思う。

しかしこの種の言辞はなぜ消えないのか?

実際には、アニメをよく見ている人が性犯罪を犯しやすいというデータはない(むしろ逆の傾向はあるらしい)。「だったらワンピース見たらみんな海賊になりたがるのかよ!」というのもよく言われる話なんだけど。

でもそういうことをいくら言っても状況は変わらないんだよな。というか、アニメ・ゲームと犯罪を切り離したいと願うこちら側のほうも、実は心の奥底では無関係ではないと受け入れてしまっているのではないか。

ほんとうに無関係だと思っているなら「おまえらやるなよ」ってセリフは多分出てこないはずだ。何らかの連想が働くからこそ、こう言いたくなるのだろう。その余地があることを理解してしまっている気がする。

「だったらワンピース見たらみんな海賊になりたがるのかよ!」「なるわけないじゃん、それとこれとは別でしょ。プリキュア好きはだめでしょ」と言われると、なんかこう反論しにくい感じ、ぐうの音も出ない感じがある。プリキュアは会社で「見てます!」とは言いにくい。後ろめたい。見てます!が許されるアニメ自体が実際はほとんどないわけだけど。

もしかしてぼくは当たり前の話をしているだけだったりするんだろうか。「わかる! 気持ちはわかるけど、リアルには手を出すな!」がすでに同意された事項なんでしょうか。もし犯罪にならないとしたら、みなさんどうなんでしょうか?

もっと深掘りすると何か恐ろしいものを掘り当ててしまいそうな気がするけど、今日のところはまたもやもやしたまま寝ることにする。