- 作者: アンドレアスワグナー,Andreas Wagner,垂水雄二
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2015/03/27
- メディア: 単行本
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新しい本。買ってきました。まだ読んでないけど。先日読んだ『理不尽な進化』が非常に良かったので、ここらでもう少し頭のなかの進化論を更新しておこうかと思いました。こういうのって子供のころ学校で教えられた知識のままで終わってるからなぁ。
●"最適者"はどこから来るのか?
新しい種が生まれた時、なぜそれが古い種にとってかわるのか?
ダーウィンは、それを「自然淘汰」という考えで説明した。
環境の変化に適応できない古い種は淘汰されていく、それが「進化」なのだと。
しかし、では、どうして都合よく、新しい環境に適応した新しい種は生まれるのだろうか? 自然淘汰は、最適者を保存改良することはできる。だが、その最適者はどこからやってくるのか? ダーウィンがどうしても解けなかったのが、その「最適者の到来」の謎だった。
今、5000次元の組み合わせを解くことのできる数学とコンピューターが、「最適者の到来」の道筋を解きあかしつつある。
そうそう、こちらの問題はどうなってるんだって話です。突然変異と自然淘汰の組み合わせにしては、生命、うまくできすぎてねえか?ってやつ。どう考えても偶然にはできなそうなものができちゃってる。バラバラになったパーツをビンに入れて振ったら勝手に組み上がって時計になったような、それよりもさらに確率が低そうなモノが生命として存在している。その謎が解き明かされつつあるという。
うまくできすぎてる→そんなにうまくできるはずがない→神!とか「知性ある何か」!とか、そういうのを要請というか召喚しちゃう人たちがいるわけですけど、その必要はないわ、っていう。5000次元があればいいっていう(笑)。なんだろうな5000次元。すごそうだが。
しかしそんなマジックみたいなことは起こるんでしょうか。偶然の偶然をターボ掛けてさらに加速するような。読んでない現時点では半信半疑、いや8割くらい疑です。面白かったらまた感想書きます。