すべての夢のたび。

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砂漠を渡る男の話

宇宙の定数』のなかに引用されてた話なんですが、面白かったので載せます。

砂漠を渡ろうとする男という古い小話がある。男には2人の敵がいる。夜、第1の敵が野営地に忍び寄り、ストリキニーネを水筒に入れる。同じ夜、少し後で、そのことは知らない第2の敵が野営地に忍び込み、水筒に小さな穴をあける。男は砂漠を横断する旅を続ける。水を飲もうと思っても水はなく、男は渇きのせいで死んでしまう。
この男を殺したのは誰か。第1の男の弁護人は、鉄壁の論証を立てる。依頼人は確かに男に毒を盛ろうとしました。しかし失敗しました。被害者は毒を飲まなかったからです。第2の男の依頼人はやはり強力な論拠を立てる。依頼人は被害者から水を奪おうとしました。しかしそれは失敗しました。被害者からストリキニーネを奪っただけだからです。それで人を殺すことはできません。


この本に回答は載ってません。ではわたしは読書に戻りますので、犯人捜しはよろしくです。