すべての夢のたび。

1日1記事ぐらいな感じでいきたい雑記ブログ

広く知ること、基準を持つこと、そしてあなたは誰なのか。

料理人に最も必要なものは舌なんだなあと感じたのはNHKのテレビ小説ほんまもんを見ていた時なんですが、包丁捌きとか調理のテクニックではなくて、うまいかまずいかを感じられる舌が最も重要なんですよね。


このあと、写真家に必要なのは写真に対する感性であり、デザインに対しても作る側・使う側の「舌」が大事、という話へ続いていく。そしてこれはちょっと前に流行ってたブログ文章術系エントリのうちのひとつ、「面白い文章を書くには、本を読め」って話と同じなんだった。どういうのが面白い文章なのかという基準も持たずに、自分の書いたものがそれなのかどうか判断できるわけもない。

そして、そこから更に考えを進められないか試してみる。ぼくは自分がどういう人間なのかよく分からない、と感じている。それは……他人というものをあまり知らないからではないのか!?という、うわー酷い結論に辿りついてしまった(でも多分正しい)。ふーんじゃあ書を捨てて街へ出て人とコミュニケーションしましょうか?ってなるのだけど、ならないのだな。なぜだろう? 世間基準と自分基準のズレの話になるのかな。


余談というか。自分がどういう人間なのかわからないので、ネットで見掛ける性格判断みたいなのをよくやるわけです。と、「○○が好きだハイイイエ」みたいな設問があって、考え込んでしまう。自分はそれを好きなのだろうか、そうではないのだろうか。たまにはアレすることもあるからもしかしたら好きなのかもしれないなぁ。いやいやでもその程度じゃふつう好きって言わないんじゃないの? みたいな脳内会話が始まる。そしてめんどうになってしまい、途中まで答えてきたのを止めてしまうことが非常に多い。設問を考える人はぜひとも、好きとか嫌いとかでなく、したことがあるかないかのような、もっとデジタルな問い方をしてほしいです。これなら考えなくて済む。