すべての夢のたび。

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なぜ「恋は盲目」なのか

恋愛をする動物は人間だけだそうですが、それはやはりヒトの頭の良さと関係しているようです。

大抵の人は、自分の行動範囲内で恋愛の相手を見つけますよね。遠くまでわざわざ自分に合う相手を探しに出たりはせず、日常生活を送る中で巡り合った誰かを好きになる。そして恋に落ちると、その人を運命の相手と思う。

まぁでもそんなふうに"運命の相手"が近場にいるもんですかね?というのが今日の話です。


適齢期に出会う異性の数はどのくらいでしょうね。「出会う異性」というと曖昧なので、「自分と結婚して子供をつくることができる異性」でいいでしょう。会社の同期や先輩後輩、学生時代からの知り合い。近所で挨拶する、趣味の集まりの、あるいはオフ会で知り合った? そういう異性の数はどのくらいになるでしょう。数十人、とかだと多分少ないですよね。何百人か? 千人は多いような気がしますが、コミュ力ある人なら分かりません。

そしてその中に運命の人はいるのだろうか? 落ち着いて考えれば、たぶんいないですよね。だって「出会わなかった異性」の数のほうが、圧倒的に多いわけですから。地球の70億人の半分は異性です。自分と結婚できる範囲に絞っても億の数でしょうし、日本人に限ったって100万単位でしょう。自分の出会える数と何桁違うことか。

と、冷静なヒトの脳は考え込んでしまうわけです。この相手でいいのか? もっと他に自分と相性のいい異性がいるのではないか?(数から言えば絶対いるのですが……) しかし実際にみんながそんな"運命の相手探しの旅"に出てしまったら、出会う機会は増えてもゴールに至る数は激減し、人類は存続の危機ということになってしまうでしょう。

そこで恋愛が登場するわけです。そのとき、脳は冷静さを失い、正常な価値判断ができなくなります。そして近場で見つけた適当な相手に対し「この人しかいない!」と思い込む。思い込みですよね。いつだって落ち着いて考えれば、こんな気持ちはいずれ醒めるのだと最初から分かってるわけです。しかし渦中にいると分からないわけです(笑)。


まぁヒトに恋愛感情というものが発生した理由はそんなところらしいです。頭が良すぎるから、場合によってはちょっとバカにならないと、うまく行かない場合もあるという。「恋は盲目」は話が逆で、正常な判断ができない状態に脳を持っていくために恋というものがある、というのが実は正解なんでした。