すべての夢のたび。

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『とある飛空士への追憶』観てきた

原作はライトノベルですが、じわじわと人気が出て最近一般向け単行本として新装発売されたらしいです。なかなか珍しいケースと思う。そしてついに劇場版アニメ化となったと。

ストーリーはシンプル。傭兵パイロットの主人公が、はるばる1万2千キロ離れたところまで(次期の)お姫様を送り届けるため、敵国が制空権を持つ洋上を偵察機で単独突破する、というもの。その過程でまぁ身分違いの恋愛イベントが発生したりするわけですw

んで映画は、評価が難しいな。上に書いたように話の進みは簡単で、予想を裏切ることは起きない。となると味付け勝負なわけです。しかしなー、ヒロインが……なんつーか、ジブリっぽいw わかりますよね? あの感じなんですよ。ジブリ風味。だれなのこのひと、と調べてみると、まだ16歳のモデルさんで、女優としてはの出演作は数作、声優としてはこの作品が初、という人だった。つまりこのジブリさは狙ったものなんですが、ぼくには成功してるとは思えなかったなぁ。セリフを聞く側に寛大さが要求される感じ。ちなみにパイロットの彼はサマーウォーズの彼。こちらは問題ない。キャラそのものがなんか似てます。

映像は非常によかった。プロペラ機同士による空戦はCGで描かれるのですが、この出来が素晴らしい。背景の青空や青い海から浮いた感じがまったくなくうまく溶け込んでいる。んで飛行機の挙動が、すごく「らしい」。重量感ある機体が軽やかに飛び回る様子がほんとよく表現されてる。人の手ではたぶんあそこまで細やかに描くことは無理でしょう。CGを使うことで初めてできた映像だと思います。しかし、戦闘自体は主人公補正がきつすぎるw 大量の敵戦闘機や敵の空中戦艦ぽいのが雨あられと機銃やミサイルを浴びせかけてくるのですが、とにかく2人が乗った偵察機には当たらないし交わしまくる。ムリムリ絶対ムリ!って状況でもどうにかこうにか切り抜けてしまう。これはまぁそういうもんだと思うしかないですね。

一般の人にお薦めするのはどうかなー。アニメ好きなら観に行ってもいいかとは思いますが。たぶんこの話、原作を読むべきなんじゃないかなーという気がしてきました。いずれ新装版のほうを読んでみたいと思います。