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同性婚にあなたは賛成? 反対?
今回のアメリカ大統領選挙と同時に行われた投票でニューヨーク州では同性婚が法律で認められることになりました。日本でも性的マイノリティへの権利についての議論が近年高まってきています。あなたは同性婚の制度化についてどう考えますか?
これが津田さんの作りたかった"政治メディア"なの……?という疑問をぼくに残しつつ、いよいよサービス公開となったインターネット国民投票サイト「ゼゼヒヒ」です。なんかあれな、津田さんがやや左を感じさせるせいか、投票結果もそっち寄りになってるような気がいたしますね。
さて、上に引用した「同性婚にあなたは賛成? 反対?」というクエスチョン、現在は90%近くの人が賛成の票を投じています。ぼくもすこし、んー?と考えてみたのですが、結果、どうやらぼくは同性婚に反対らしいよ!という結論となりました。しかしゼゼヒヒのコメント欄はちょっと狭くてぼくの考えを充分に表現できず、なのでブログのエントリとして起こしてみます。
さて、iPhoneの大辞林で「結婚」を引いてみると、こう書かれています。
男女が夫婦となること。「おさななじみと―する」
おさななじみと!いいね! それはおいといて、ここで単純に「男と女じゃないから同性婚は認めん!」と言う気はありません。さてさて、では「夫婦」を引いてみるとこうあります。
夫と妻。めおと。婚姻関係にある男女。「―の縁(えにし)を結ぶ」
つまりなんかループしてる。結婚は夫婦になることで夫婦は結婚してる人たちのことなわけです。定義の問題なんですね。
では同性婚をこの定義にハメてみるとこうなりますよね。「男男が夫婦となること」「女女が夫婦となること」。うん。どっちかが夫で、どっちかが妻。夫役と妻役がそこにはいるんじゃないかと思うんですよ。
だって、それさえもやめてしまったら「男男が夫夫となること」「女女が婦婦となること」みたいなハナシになって、もうそれって「結婚」の要素がなーんも残ってねえじゃんよ?みたいな、それ単なる愛し合ってる2人が一緒にいますってことじゃいけないの?みたいなことになりませんかね?って思うんです。
結婚は男女のすなるもので、男と女という異なるものどうしが一緒となってすなるもので、男男とか女女のすなるものは、なんか別の名前で呼んだらいいんじゃね?と、とりあえずそう思うのです。定義の問題なんだから。それとも、やっぱり、ほんとうは、2人は男女としてありたかった、んですかね……?
あと思うことがもう少し。ぼくは同性婚をしたいと考えるカップルがほんとうのところは何を求めているのかはわかりません。でも想像できるところがふたつある。ひとつは、2人の関係を国に認めてもらい、それにより周囲にも認めてもらうこと。もうひとつは、婚姻関係となることにより社会的にいろいろ優遇措置が受けられることですね。
前者は、なんかこう、そういった権威、国やら教会やら?にお墨付きをいただくことが、必要なんでしょうか?とこう思うのです。2人が愛し合ってる。それだけじゃいかんのかと。いかんのだ。そういうこともあるのでしょう。まぁいい。
後者は、そもそもなんで優遇されてんのかっつーと、やっぱ子供育てたりするからなんじゃないの?ってのがあるわけです。なので、それをせずにメリットだけ享受するんはどうなん?ってヒハンが出てくるような気がします。まぁ養子でももらって育ててる2人にだけ優遇措置、あたりなら納得されやすいかも、と思う。
あとあと、ちょっと思ったんですけど、一夫多妻とか一妻多夫とかって、あるじゃないですか。これ同性婚の場合どうなるんですか? 同性婚ってデフォルトでゼロ夫多妻とかゼロ妻多夫なんですか? それともやっぱり一夫一婦なんですか? つうか、こういった複婚議論に乗せることができないなら、やはりそれは結婚と呼ぶべきではないんじゃないかって気がします。