すべての夢のたび。

1日1記事ぐらいな感じでいきたい雑記ブログ

量子チェシャ猫と覗き見する観測者

【幽霊の証明 !?】「量子チェシャ猫」を実験で実証、ウィーン工科大の長谷川祐司准教授ら | 不思議.net

ウィーン工科大学など複数の研究者から成る研究グループは、「量子チェシャ猫」を実験的に実証したと報告した。

量子チェシャ猫とは、「不思議の国のアリス」の身体が消えても笑いだけが残るチェシャ猫に例えられる。粒子の物性(スピンや質量など)のみをその粒子から分離できるという近年提唱された量子力学的な理論。粒子本体がないのにその性質だけが存在する。


何を言っているのかさっぱりだが雰囲気だけは分かる。要するに、こっちには、「粒子の性質だけが存在する」のだから、あっちには、「性質のない粒子が存在する」はずですよね。粒子から性質だけを分離できるってことかー。やっぱりさっぱりだ。

ウィーン工科大の長谷川祐司准教授らが行った実験では、ビームスプリッターと干渉計を使い、中性子を2つの経路にとって飛ぶ装置を用い量子チェシャ猫が実証できたという。


ポイントはたぶんここで、途中の経路は分かれるけどあとで一緒になるわけですよ。要は二重スリット実験と同じですね。粒子が両方のスリットを同時に通過してると考えても、最後はひとつの点としてスクリーンにブチ当たるならなんの問題もないという。

粒子がスプリッターを通って「粒子の性質」と「性質のない粒子」に分離されても、最後にまたひとつの粒子になるならそれでいいと。未来が過去を決定付けてる。

この量子チェシャ猫は、波動関数を収束させない粒子の計測や、特定の性質のみを粒子から取り出せることから、より精度の高い量子力学的効果の測定や情報技術に役立つ可能性がある。


マジか。観測問題を突破できるってことなの? そうか、分離した「粒子の性質」を観測したって、本体である「性質のない粒子」にはなんの影響も与えないってことなのか。それってすごくないの。シュタインズゲート的に言ったら、オカリンが実際にその世界線に行かなくてもそこの未来がどうなるか見られるってことですよね。やっぱすごいじゃん!

……そういうオチでいいんでしょうか。いやほんとこれ、ノーベル賞とか取れるような話じゃないの?