すべての夢のたび。

1日1記事ぐらいな感じでいきたい雑記ブログ

ここで終わる話

ぼくは一度結婚したのですが、昨年離婚に至りまして、そして今後はもう誰かと一緒になるとかそういうつもりはありません。子供はいません。ぼくを継ぐものはありません。ぼくはぼくで終わる。もちろん婚外で子供をもうけるつもりなどもないです。

当たり前ですがぼくには両親がいます。その前には祖父母がいます。その前も、そのまた前もいます。江戸時代にも、戦国時代や鎌倉時代、平安時代にもぼくの祖先はいる。もっと前、飛鳥時代、歴史以前の土器の時代、石器の時代にも祖先がいたわけです。その前は類人猿ですか。哺乳類って何から進化したんでしたっけ。まぁでもその昔は魚だったんでしょうね。その前は? その前は? 最終的には単細胞生物みたいなのに行きつくんでしょうか。地球で生命がうまれたのは40億年くらい前だって言われてます。

つまり、原初の生命からずっと、このぼくに至るまで、命って一本の線で途切れなくつながってるわけですよね。考えてみればすごいことです。まぁなんかデカい魚に食われそうになったりだとか、デカいけものに食われそうになったりだとか、干からびそうになったり飢えそうになったり、病気になったり怪我をしたり争いに巻き込まれたり、それでもなんとか、その世代を生きているぼくのご先祖様がその時その時をどうにかこうにかやりすごして生き延びた結果、いま、このぼくがあるわけです。

その40億年の連鎖がぼくを最後に途絶えるわけです。ぼくが断ち切るわけです。それちょっとすごいよね。聖火リレーのように生命の火をずっとずっとつないできたのにここで終わりです。芽の出ない種、咲かなかった蕾のようなものです。

そして独身のまま一生を終える男女はみんなこれってことです。該当する人は、そのすごさを思ってください。


追記:でもまぁ、男に生まれた時点でもう命をつなぐとか関係ないのかも知れないですけどね。ほんとにつないでるのは女性ですよね。

追記2:実際のところはいま地球上に存在するすべての生命が原初の生命からのつながりを持っているわけなので、こんなの大した話でもないのかもしれません。(30億年くらい前に別の岩の裂け目から発生したやつとか、宇宙から降ってきたやつがいないとして)