すべての夢のたび。

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小沢健二コンサート行ってきた

『東京の街が奏でる』と題して3月から4月にかけて12夜にわたって行われるそれの、今日が初日でした。会場は東京オペラシティコンサートホール。ふだんはクラシックとかやるところです。

で、そんなところで小沢くんはいったいなにをやるのか。いろいろ心配だったのですが、まるで杞憂で。大変素晴らしい、満足行くコンサートでした。クラシックのホールで、座って聴くの? 立って踊っていいの? といった心配もあったのですが、これもなんの問題もなく。いろいろ立ったり座ったりしてました。

編成は、小沢くんアコギ、コーラス、エレキベース、ストリングス4人(バイオリンバイオリンビオラチェロ)の7人でした。その弦楽四重奏はクラシック界隈ではとっても有名な女性たちらしかった。存じませんで申し訳ない。加えて、コンサート冒頭に詩?文章?の朗読があったのですが、これがスチャダラパーのBOSE登場。どうやら12夜毎回違うミュージシャンを呼んで朗読をやってもらうらしいです。

で、BOSE来たら、やるとおもうじゃないですか、ブギー・バック。当然。ところがですね、やったんだけど、なんとラップ部分も小沢くんがやった。しかもラップじゃなくて、あの詞をメロディ付けて歌ってた。ひとりでオレスチャアニとかボーズマイメーンとか歌ってたw これEcleticのバージョンだったのかな、とてもよかったです。

他にも有名どころの曲はいろいろやった。ラブリーとか、天使たちのシーンとか、ドアノックとか、さよならなんて云えないよとか。強い気持ち・強い愛とか。でも全部アレンジが違うんでイントロで何の曲だかぜんぜんわかんないんだったw セットリストは誰か書くでしょう。新曲は2曲かな。小沢くんは歌ってた。朗々と歌いまくってた。ボーカルちょっと大きすぎるんじゃね?ってくらい歌ってた。最初の数曲の間は、曲が終わるたびに、まるで最後の曲みたいな拍手が起きてた。みんなオザケンが帰ってきてくれたことがほんとうに嬉しかったんだと思う。いちょう並木のセレナーデとかマジ泣きそうだった。

一曲ごとにギターを変え、数曲ごとに小沢くんの朗読があった。朗読の内容は、少しメッセージ性のあるもの。結構ほら、オザケン、なんかへんな方向行っちゃったなーって感じあったじゃないですか。"運動"っぽい? 目覚めちゃった? そういったふうの。その流れのでした。でも、へんな方行ったんじゃなくて、実は最初から(フリッパーズ解散してソロになったその最初っから)そうだったんだよなーって思った。"犬キャラ"でもやけに歌詞に神様が出てくることが言われてたし、LIFEで恋愛モノで一気にメジャー路線行ったかのように見えてたけど、実は歌詞はところどころで妙に深かったり、人生とか世界とか続いていくものとかそういうのを見据えたりしてた。今日もやったけど『愛し愛されて生きるのさ』で、曲中セリフがあるじゃないですか。あれと今回のコンサートの朗読は、おなじものなんだと思った。

しかしその愛し愛されの歌詞で"10年前の僕らは胸をいためて「いとしのエリー」なんて聴いてた"とあるんだけど、ぼくらはオザケンなんか聴いてたんだよ!と思ったし、そのことは小沢くんもわかってるようだった。ずっと待ってた人はもちろんぼくの他にもすごいいっぱいいるわけで、これからどーすんのかなーと思う。新曲はCDにしてくれるんだろうか。次のコンサートはいつになるんだろうか。まぁ、今回幸運にも行けたんで、それ以上を望むのは贅沢だとはわかってるんですが。