すべての夢のたび。

1日1記事ぐらいな感じでいきたい雑記ブログ

石黒教授のお話

以前に石黒浩教授の講演会をこっそり聞きに行った時のことをちょっとだけ書きます。

まず、もしチャンスがあったら講演会行ったほうがいいです。とにかく話がめっちゃうまいし面白い。関西(滋賀って関西ですよね???)の生まれだからなんでしょうかね。しょっちゅう客席は爆笑してました。

以下、面白かったことをいくつか。

  • アンドロイドの研究者と思われがちだけど実際はロボットの研究の割合のほうが遥かに多い。
  • ジェミノイド(石黒教授そっくりのアンドロイド)の顔を年を取った自分に合わせるより、自分を美容整形してジェミノイドに合わせるほうがずっと安上がりなのでそうしている。
  • 充分な存在を感じさせるには五感のうち2つを刺激できればよい。例えば、見えて音がする、触れて音がするなど。

3つめのはハグビーで実践されてる。ハグビーってこれです。

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テレノイドをもっと簡単にしたようなクッション状のものですね。通販で買えます。これの頭の部分にハンズフリーモードにしたスマホを入れて、抱きしめながら相手と会話する。触覚アンド聴覚。想像を超える親密感が得られるとのことです。

でも石黒教授で一番ヤバいなと思った話は、人類はこの先どんどん機械化されるだろうってやつです。身体の機械化は進んでいる。いずれ脳も機械化される。人はすべて無機物で置き換えられるだろう。ていうか無機物にならないと恒星間航行とかできないですよね。生命は無機物から出て有機物として進化し再び無機物に還るのです。教授はそういうことをさらさらっとお話になり、ぼくは「あっこの人ガチの過激派だ」と思いました。

しかしちょっとだけ疑問に思ったんです。最終的に脳を置き換えてすべて無機物になったそれは、内部に人のエミュレーションが残っているわけです。音声と表情と身振り手振りで他の個体とコミュニケーションをする。それって、無機物なのに、かったるくないのかな?っていう。有線無線で直結しちゃえばいいやんっていう。最初から無機物の生命?なら、まどろっこしくないもっとうまいやりかたがあるんじゃなかろうか、という気がしなくもない。そこはどうなんでしょう、って聞いてみたい気はしました。